大阪に“いじめっ子更生施設”? 市長が市教委に設置可否の検討提案

大阪に“いじめっ子更生施設”? 市長が市教委に設置可否の検討提案
産経新聞 2012年8月7日(火)22時33分配信

 大阪市の橋下徹市長は7日、市の教育振興基本計画の改訂作業を前に市教育委員5人らと意見交換。その中で対策が急務となっているいじめ対策について、「いじめを行った児童・生徒に更生プログラムなどを受けさせる施設を大阪に作れないか」と設置可否の検討を提案した。月内に開かれる同計画策定に向けた有識者会議で検討される。類似施設は海外にはあるが、「国内では聞いたことがない」(市教委幹部)という。

 橋下市長と市教委の意見交換会では、最近の教育現場での課題や問題を幅広く議論。このうち、いじめ対策では複数の委員が海外の事例として、いじめた生徒に対し特別施設で更生プログラムを受けさせる▽校長にいじめた子供を転校させる権限が与えられている−などの制度を紹介した。

 こうした事例に橋下市長が反応し、「いじめた子供を更生させる施設が大阪に作れないか。(設置が可能なら)来年度に向け予算もつけたい」と提案。また、学校現場でいじめ問題に対応する教師を支援するチームの設置や、保護者との間で係争に発展した際に弁護士を積極的に関与させる意向も示した。

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橋下市長「いじめた側を再教育」検討要請
TBS系(JNN) 2012年8月8日(水)6時42分配信

 いじめ対策として大阪市の橋下市長が、加害者を再教育する特別学校の設置を検討するよう市の教育委員会に要請しました。

 橋下市長は、市の教育委員との意見交換の場で、全国で相次いで表面化しているいじめ問題を取り上げました。橋下市長は、いじめられた側が転校を余儀なくされるのはおかしいとして、教育委員会に対し、加害側の児童や生徒を転校させて再教育をする特別学校の設置について議論するよう要請しました。

 「他の生徒に迷惑がかかるような生徒は、別にきちんと対処しなければいけない。特別な学校があっていいんじゃないか」(大阪市 橋下徹市長)

 また、橋下市長は、保護者からのクレームに対応するため、弁護士などからなる「教師支援チーム」の設置も教育委員会に要請しました。(08日06:07)

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